Linux奮闘記α

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Ubuntuはどのくらい古いパソコンにインストールできるのか

今回はUbuntuはどのくらい古いパソコンにインストールできるのか、という話題の解説です。

Ubuntuは世界中で2000万以上のユーザーのいる超人気Linuxディストリビューションです。

Ubuntuは、世界中で2000万人を超えるユーザーが日常的に利用しているオペレーティングシステムです。

参考:Ubuntu | Ubuntu Japanese Team

ところで、Linuxがなぜこれほど浸透しているかというと、その理由の一つは「古いPCにインストールできる」という点です。

Windows11はセキュリティを理由に比較的新しいCPUにしかインストールできません。

しかしLinuxはかなり古いCPUのPCでもインストールできます。

これがなぜなのか、Ubuntuはどのくらい古いCPUまでインストールできるのか、というのを今回は調べてまとめてみます。

なぜLinuxは古いCPUでもインストールできるのか

インストールはできてもセキュリティが微妙ならやはり新しいCPUにインストールしましょう、という結論になってしまいます。

Linuxはなぜ古いCPUにインストールできるのでしょうか?

それを簡単にまとめると以下のような話になります。なおLinuxと言っても無数にあるので、Ubuntuの話に限定します。

  1. インストールさえできれば最新の更新プログラム・最新版のソフトウェアが利用できる
  2. ハードウェア側の脆弱性をソフトウェア処理で対策している
  3. 管理者権限を厳格に定めているので、悪意のあるソフトウェアがそもそもOSに影響を及ぼすリスクが少ない
  4. 古い低スペックのPCでも動かせる修正がされている

インストールさえできれば最新の更新プログラム・最新版のソフトウェアが利用できる

まず1ですが、LinuxはインストールできればそのOSが定める期間セキュリティパッチ(とか改善されたカーネル)をインストールできます。

WindowsはCPUが比較的新しくないとインスールがそもそもできないのですが、Linuxは要件さえ満たせば古いCPUにもインストール可能で、インストールできればセキュリティの更新が可能です。

ハードウェア側の脆弱性をソフトウェア処理で対策している

2ですが、いくらセキュリティパッチを受け取れてもハードウェアそのもの、特にCPUが古いことに起因する脆弱性には対処できません。

しかしLinuxカーネルという中枢の制御用のソフトウェア側でこの物理的な脆弱性に対応しています。これを「緩和」と言います。

例えば代表的なCPUのハードウェア的な脆弱性である「Spectre(スペクター)」や「Meltdown(メルトダウン)」の話で説明します。

なおこれら二つの脆弱性に関して詳細に知りたい場合は以下の情報などをご覧ください。

参考:NTT DATA, 注目されているセキュリティ事故・事件に関する情報<2018年3月版 (第24号) >(選り抜き版)

Meltdownの場合、カーネルとソフトウェアのメモリ共有の仕組みを突いて、パスワードや通信内容の窃取が可能とされています。

これを「緩和」では、ソフトウェア的にメモリ共有を無効化してメモリ空間を分離することでこの脆弱性に対応しています。これを「KPTI」と言います。

Spectreの場合、「投機的実行」というCPUの脆弱性が狙われます。CPUは次の処理を予測して予め次の処理を実行しておくことで現在の処理結果を待たずに次の処理を実行して処理効率を上げています。

ここに悪意のある処理を挟むと、本来は実行してはいけない機密情報を取得する処理を実行でき、それがキャッシュメモリ上に展開されるのでそれをアクセス時間の差から推測するという手口です。

これを「緩和」では正しい処理にCPUを誘導して(安全な罠のようなコードで投機的実行をわざと失敗させる)、投機的実行で悪意のあるコードが動作するのを防止します。この仕組みを「Retpoline」と言います。

Importantly, in the execution above there was no point at which speculative execution could be controlled by an external attacker, while accomplishing our goal of branching to an indirect target.

参考:Google, Retpoline: a software construct for preventing branch-target-injection

このようにソフトウェアレベルでOSを制御することでハードウェア的な脆弱性に対応していくのがLinuxカーネルなので、更新できるバージョンのディストリビューションを利用しているならまあ結構安全性は担保されています。

もちろん最新のCPUのほうがハードウェア的に脆弱性に対処しているので、ソフトウェア的な対応より処理の遅延が少ないなどのメリットがあり、新しいに越したことはないわけですが。

管理者権限を厳格に定めているので、悪意のあるソフトウェアがそもそもOSに影響を及ぼすリスクが少ない

Linuxはシステムに影響を与えるような変更をするときは、基本的に管理者権限のパスワードを要求します。「sudo」というやつです。

これが突破できないと、そもそもシステムに影響を与えるような変更が行えません。

悪意あるソフトウェアがOSを書き換えようとしても管理者権限のパスワードを突破できないと書き換えができません。

Windowsでも最近はこの傾向になってきています。

この仕組みを最初から備えているためにLinuxは結構セキュリティが高いと評価されているわけです。

リポジトリとSnapである程度セキュリティが担保されている

またそもそも普通に使っている分には、ソフトウェアの入手先が「標準リポジトリ」と「Snap」というセキュリティ的にチェックされている場所からしかソフトをインストールしないので、変なソフトがパソコンに入ってくるのが少ないというのもセキュリティの担保になっています。リポジトリについては以下の記事もご覧ください。

linux-funtouki.hatenablog.com

なおSnapはすべてのアプリを管理団体がくまなくチェックしているわけでは無いので、提供元を確認してからインストールしたほうがいいでしょう。

Snapのアプリケーションは提供元を3つのグループに分けていて、「認証済みアカウント (Verified Account)、パブリッシャー名の横に緑色のチェックマーク(✓)」「スター開発者 (Star Developer)、パブリッシャー名の横に星マーク(✪)」「通常開発者 (Developer / Individual Publisher)、マークなしで誰でもなれる」となっています。アプリごとに違うので以下のサイトで確認してください。

snapcraft.io

「(✓)」か「(✪)」のマークがついた開発元のアプリを使うのが基本です。

古い低スペックのPCでも動かせる修正がされている

Linuxカーネルには、非常に古いハードウェアをサポートし、それらのドライバーを新しいバージョンでも利用できるようにするための努力が継続的に行われています。

 

Ubuntuはどのくらい古いCPUまでインストールできるのか

以下の公式によるとUbuntuの推奨スペックは以下となっています。

参考:Canonical Ltd., Ubuntuを入手する

  • 2 GHzデュアルコアプロセッサ以上
  • 4 GBシステムメモリ
  • 25 GBのハードドライブ空き容量
  • DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディアとして使用)
  • インターネットアクセス(推奨)

これによればCore2 Duoでも動くということですね。

まあさすがに現在のUbuntuはアプリ自体の動作に処理能力を必要とするので、Core2 Duoだとカクカクして満足な動作にはならなそうですけど。

上の要件は最低限ギリギリ動くくらいの基準ですね。

実際のレビューなんかを参考にするとだいたい以下くらいのスペックは、実際のところは必要らしいです。

  • プロセッサ (CPU): Intel Core i3 / Ryzen 3 以上 (第7世代以降が目安)
  • メモリ (RAM): 8GB 以上
  • ストレージ (SSD): SSD 128GB 以上
  • グラフィックス: Intel UHD Graphics / Radeon Graphics (内蔵GPUで十分) 

特にCPUは最低でも4コア、メモリは8GB程度ないと、ブラウザ作業などで処理能力が足りなくなることが多いと言われています。

まあ私の環境も古いPCの「4コアのIntel i7」で「8GBのメモリ」で快適に使えているので、確かに4コアCPUで8GBのメモリというのはある程度正しいでしょうね。

 

以上です。なんとなくLinuxは古いPCでも動作するからいいらしい、という認識がより鮮明になったら幸いです。

 

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linuxのリポジトリとはなんだろう?

今回はLinuxの「リポジトリ」について解説します。

Linuxをいじっていると「リポジトリを追加して…」という解説に出会うことがあります。

このリポジトリとは何なのか、初心者向けになんとなく概要がわかるくらいのレベルで解説していきます。

まずリポジトリというのは「(インターネット上の)ソフトウェアファイルの置き場所」です。

Linuxではソフトウェアのことを「パッケージ」というので、パッケージの置き場所と考えて良いです。

パッケージはアプリケーションのための必要なファイルがひとまとまりになっているファイルのことで、要するにLinuxでのソフトウェアを指します。

リポジトリを考えるときにまず知らないといけないことは、Linuxはインターネットのどこからインストールするソフトを探しているのか、ということです。

aptとかSnapとかを使えば必要なソフトが簡単にインストールできますが、これらはインターネット上の特定のサーバーから必要なバージョンのソフトを探してそれをダウンロードしてインストールしています。

linux-funtouki.hatenablog.com

linux-funtouki.hatenablog.com

この「ソフトを置いてある場所」を「リポジトリ」と言います。

これが基本です。

リポジトリには3種類あり、以下のようになっています。

基本的にLinuxのソフトウェアは標準リポジトリを利用してソフトを管理します。OSの開発者がちゃんと検証して運営されているので安定しているからです。

ただ、Ubuntuは 「リリース後にはソフトウェアのバージョンは更新しない」 というポリシーを取っていて、基本的にリリースしたときのバージョンのソフトを使うことになります。

すると「最新のソフトが使いたいけど、ソフトを更新できない」という状況になります。

まあ現在はSnapを利用すれば最新バージョンを利用することはできます。

linux-funtouki.hatenablog.com

ただ、Snapの場合、上の記事でもやりましたが、必要な部品を全部コンテナに入れる関係でPCのストレージを結構圧迫します。

そういうときに最新バージョンのソフトが使いたいというときに、サードパーティリポジトリを利用することになります。

aptで見つけに行くリポジトリが標準リポジトリなのが問題なのです、そこがソフトの最新に対応しないからです。

なら別のリポジトリで最新バージョンを使えるようにしてしまおう、というのがサードパーティリポジトリの役目の主要なところになります。

サードパーティリポジトリの代表的なものが「PPA」(パーソナル・パッケージ・アーカイブ)です。

PPAの詳しい説明と使い方は以下の情報がわかりやすいです。2014年の情報ですが大枠は同じです。

allabout.co.jp

例えばLibreOfficeの最新版を使いたいなら以下のようにします。

 

  1. $ sudo apt-add-repository ppa:libreoffice/ppa
  2. $ sudo apt update
  3. $ sudo apt install libreoffice

これで25.x系のLibreOfficeが入りますが、もちろん標準リポジトリよりはチェックは少ないですし、安定性も確実ではありません。

よほど最新のバージョンを試したいとか試さないといけないならサードパーティリポジトリは有益ですが、普通はSnapで対応しているか考えたほうがいいでしょう。

Snapなら他のソフトウェアとの競合の心配がかなり少ないので、より安定して動くでしょう。

なおPPAで追加したサードパーティリポジトリのパッケージもaptの更新対象になるのでaptのupgradeコマンドで自動的に更新されます。

もしPPAでインストールしたソフトをアンインストールするなら以下のようにすればPPA導入前に戻ります。ppa-purgeをインストールして使います。

 

  1. $ sudo apt update
  2. $ sudo apt install ppa-purge
  3. $ sudo ppa-purge ppa:libreoffice/ppa

 

最後にローカルリポジトリです。

詳細は構築が非常に面倒で専門的なので省略しますが、簡単に言うと、何らかの理由でインターネットに接続したくないマシンにソフトウェア(パッケージ)をインストールするときに、どこか別のマシンで必要なパッケージをダウンロードしてそれをインターネットなしのマシンとかネットワークにリポジトリを作って配置してそのリポジトリからaptとかでソフトをインストールするときに使います。

 

だいたいリポジトリについて簡単にまとまったと思います。

まあ普通は標準リポジトリとSnapでだいたいなんとかなるとは思いますが…。

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LinuxのSnapってなんだろう?

今回はLinuxのSnapというのは何なのかという話題です。

Linuxにソフトをインストールしようとするとたまに出てくる「Snap」というワード。

どうやらソフトの管理方法っぽいけど詳しいことはわからない、でも使えてるからいいかぁ。

というわけで今回はSnapを調べてみたという話をします。

 

結論としてはaptというコマンドの仲間です。

 

linux-funtouki.hatenablog.com

要するにパッケージ管理ツールですね。

aptでもソフトウェアをインストールできるし、Snapでもソフトウェアをインストールできます。

でも根本的にソフトウェアの管理の方法が違います。

aptとSnapを比較しながらSnapの特徴を追っていきます。

aptで問題になるのは「全部が共同で動く」ということ。

例えばソフトAとソフトBがあるとすると、その共通の部品になるOS周りのソフトは共同でAでもBでも利用されます。

じゃあ共通の部品もAでもBでも使えるように適切なバージョンを保たないといけないよね、という思想でその部品のソフトも適切なバージョンで管理します。

それを自動的にやってくれるのがaptという仕組みです。

 

Snapのアプローチは違います。

まずソフトごとにコンテナという隔離した空間を作ります。

コンテナは他のコンテナと独立していて複数のコンテナ間ではやり取りはないです。

そこに必要な部品とソフトウェア本体を全部まとめて入れます。

これの何がいいかというと、AのコンテナとBのコンテナでaptでは同時に管理しなければいけなかった部品のバージョンが異なっていてもOKということです。

たくさんのソフトウェアをインストールするとこの共通部品のバージョン管理が非常に大変で、それをSnapは必要としません。

コンテナ内で必要な部品をその都度更新すればいいだけです。

さらに良いのはSnap側でコンテナの一つが最新の部品を使いたいと考えたとき、aptだと他のソフトがまだ対応して無いから使えないという状況が起こりますが、Snapだと他のソフトの対応状況を考えなくていいので最新機能を搭載したソフトを使いやすいということですね。

これは依存関係での優位性と言えますね。

 

その他にもSnapには利点があります。

それはユニバーサルなパッケージ管理ツールということです。

SnapはSnapが使えるOSなら何にでも同じソフトウェアをインストールできます。

普通はOSごとに違った部品を使っているのでOSごとに使う部品を選択してOSごとに違う仕組みで同じソフトウェアを動かさないといけないのです。

これが非常に面倒で開発者泣かせなのです。

だからUbuntu系のLinuxへの対応だけでもう無理です〜となってそれ以外のOSでは使いたいソフトウェアが使えなかったりします。

ところがSnapだとSnapが使えるなら全部同じ仕組みで動きます。

開発者はSnap向けのソフトを開発すればいいだけであり、OSごとに別のバージョンを作る作業から解放されます。

そうすると開発負担も少ないので様々なOSでそのソフトウェアが使えるようになり(つまりLinux市場に参入しやすくなります)、ユーザーとしては使いたいソフトウェアごとに違うOSを使い分けるなんて必要も無くなります。

 

これらの利点からSnapは広がりを見せています。

まあ未だに主要なパッケージ管理ツールはaptなのでaptでしかインストールできないSnapにラインナップが無いソフトウェアも多いのですが、SpotifyなんかはSnapで利用できて、様々なOSで使えます。

今後も様々なOSで利用してほしいソフトウェアは開発コストのメリットからSnapを使っていくようになるかもしれませんね。

 

以上、Snapの簡単なまとめでした。

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Linuxやめとけと言われる理由→使い分けが重要

今回はLinuxが良いらしいって聞くけど、やめとけって言う主張もあるからどっちなのよ?と言う話題の解説です。

このブログはどちらかというとLinux肯定派の視点で運営しています。

しかしながら長年Linuxを扱ってきてWindowsの方が良い場面やMac買いたいな〜と思ったことが無いわけではありません。

なので色々な状況ごとにWindowsが良いとかLinuxが良いとかやっぱりMacでしょみたいなことを場合分けして語ろうと思います。

 

まずLinuxの良いところ。

Linuxは基本的に無料で使える場合が多いです。それが最大のメリット。

特にUbuntuとその派生のLinuxはかなりWindowsと同じようなことができます。

Ubuntu MATE、Zorin OS、Kubuntuなんかは有名ですね。

特にZorin OSはWindowsからの移行を意識して作られており、見た目もかなりこだわって作られています。

KubuntuKDE Plasmaを採用したUbuntuで、KDE Plasmaというのは要するにUbuntuの見た目を良くする仕組みの一つです。

Ubuntu系のLinuxはユーザー数も多いので多くのWindowsで使うようなソフトがあまり苦労なくインストールできます。

例えばGoogle ChromeUbuntu用のものがあり、インストールすればAndroidスマホとのブックマークとパスワードの連携も簡単です。

昔はChromiumと言うGoogleが関わっているけどちょっとChromeとは違うブラウザしか選択肢がなかったんですけど、最近はChromeをインストールできるようになっています。

Spotifyと言う音楽ストリーミングサービスのUbuntu向けのバージョンもあります。

まあ有名なところはそんなもんですが、あとはずんだもんの音声が作れるVOICEVOXなんかもLinux向けのバージョンが提供されています。

あとはWindowsでやるような作業はたいていLinuxでもできることが多いです。

画像編集ならGIMP、動画編集ならShotcut、WordやExcelみたいなことがしたいならLibreOfficeなんかを使えば大体のことはLinuxで可能です。

しかもオープンソースなので基本的に無料で使えます。

まあSpotifyとかはサブスクに登録した人だけが使えるのは変わりないんですがね。

 

じゃあ次はWindows入れたほうがいい状況。

まずちゃんとしたフォーマットで文章を提出しないといけない場面があるならちゃんとWord、ExcelPowerPointを揃えましょう。

どこかにWordファイルを提出する機会があるならLibreOfficeで作ったファイルは完全にWordファイルと互換性があるとは限りません。

取引先にLibreOfficeで作ったファイルを送ったら開けないなんてことになるとビジネスに影響が出てしまいます。

あとはPCゲームでSteamをやるならWindowsの方がいい。

LinuxでもSteamを動かす仕組みもありますが基本的にSteamはWindows向けのソフトなのでLinuxでやろうとすると完全なポテンシャルを発揮できません。

あとは本格的な動画編集でDavinci resolveを使いたいならWindows使いましょう。

Linuxに入れようと頑張りましたが無理です。おとなしくWindows使ったほうがいいです。

あとはAdobePhotoshopとか使いたいとかならWindowsが良いでしょう。Adobe製品はLinux非対応です。

要するにプロ的なソフトを使うとかビジネス用途ならWindowsを使いましょうということですね。

 

最後はMacです。

私はMac Miniを過去に一回使った経験しかないので、あまり詳しくないのですが、大雑把なイメージとしてはiPhoneとかiPadを多用するなら共同作業とかがしやすいのでMac買ったほうがいいのかな、と。

あとはiPhone向けのアプリはMacとかのApple製品でしか開発できないので、そういう用途ならアリかな、という感じ。

 

まとめると以下のような感じに。

  • Linux:コストを抑えて一般的なパソコン作業をしたい普通の用途
  • WIndows:プロ向けのソフトを使うとか、業務用で使うならスタンダードで失敗が少ない。学生の最初の一台にも適している
  • MaciPhone使いなどのAppleの経済圏にいる人なら色々連携できて便利

あとLinuxは使い方がaptなどのコンソールを使ってソフトをインストールするとかが必要で、ちょっとパソコンに詳しくないと厳しいです。

本当に人生最初のパソコンならWindowsを使用して、慣れてきたら、中古のノートパソコンでも手に入れて、お試しでLinuxを入れてみて、Windowsでやっていたこの作業はLinuxだとどうやるんだろう?と色々試して使い方を身につけていくといいのかなと思います。

 

OS選びの参考になりましたら幸いです。

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Google TVってLinuxだったりする

今やテレビはYouTubeNetflixとPrime Videoが観れるのは当たり前ですよね。

その多くで動画の処理をしているのがGoogle TVというもので、これは裏でAndroid TV OSというOSが動いています。

このAndroid TV OSですが、Androidをベースにできています。

参考:Android デベロッパー, テレビ向け Android 16

 

そしてAndroidというのはLinuxベースのOSです。

Android は、さまざまなデバイスとフォーム ファクタ用に作成された、Linux ベースのオープンソース ソフトウェア スタックです。

参考:Android デベロッパー, プラットフォーム アーキテクチャ

 

まあUbuntuとかと違ってLinuxカーネルというコアの部分だけLinux依存ってことらしいですが。

 

Linux® カーネルとは、Linux オペレーティングシステム (OS) の中核部分であり、コンピュータのハードウェアとプロセスの間のコアインタフェースです。

参考:Red Hat, Linux カーネルとは

 

と言うわけで、スマートテレビYouTubeとかNetflixが観れるのは結局Linuxがあるからなんですね。

スマホAndroid OSもLinuxベースですから、Linuxが使えればもっとスマホを効果的に使える…というわけでもないんですよねぇ。

ユーザー側でLinuxのコマンドを打つ、いわゆるガンダムのOS書き換えみたいなことはできないようになってますし、直感的にユーザーがやりたいことは全部操作できますからね。

あくまで雑学としてスマートテレビLinuxの関係を解説しただけですね。

まあ気になったのでさらに調べてみると、なんでAndroidLinuxカーネルを採用したのかという疑問が湧きます。

 

Linux セキュリティ
Android プラットフォームの基盤は Linux カーネルです。Linux カーネルは、長年にわたって、高度なセキュリティを必要とする何百万もの環境で幅広く使用されています。数多くのデベロッパーによって常に研究、攻撃、修正されてきた経緯から、Linux は、多くの企業やセキュリティの専門家から信頼される、安全で安定したカーネルとなっています。

Linux カーネルは、モバイル コンピューティング環境の基盤として、Android に次のような重要なセキュリティ機能を提供しています。

•ユーザーベースの権限モデル
•プロセスの分離
•安全な IPC のための拡張可能なメカニズム
カーネルの不要な部分と安全でない可能性のある部分を削除する機能

参考:Android, システムとカーネルのセキュリティ

 

要するにオープンソースなので開発コストが低くできるし、使われている用途も様々で、それら全てで長年研究、開発されてきたので、セキュリティも強固だからみたいですね。

完全に自社開発するよりは、安全で安くて高品質なものは利用しちゃおうということなんでしょう。

と言うわけでAndroidLinuxの関係についてツラツラと語りましたが、AndroidLinuxだよと言うことは知っていても詳しいことは知らないと言う時に参考になりましたら幸いに存じます。

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aptってなんだ?

ブログを書くきっかけになったRPGツクールLinux起動。

 

linux-funtouki.hatenablog.com

 

そこからさらに前回はLinuxをなぜ使い始めたのかというお話でした。

 

linux-funtouki.hatenablog.com

 

我が家は結局現在オールLinuxなわけですが、Linuxを使い始めると避けては通れない「コンソールからのソフトのインストール」をクリアしないといけません。

 

ソフトウェアセンターからもインストールはできますが、バージョンが低かったり、そもそも欲しいソフトがなかったりと完璧ではありません。

 

そこで重要になってくるのが「apt install」というコンソールに打ち込むコマンドです。

 

大体のソフトはこのコマンド経由でインストールします。

 

今回は「aptってなんだ?」ということを解説していきたいと思います。

 

apt の基礎知識

APT (Advanced Packaging Tool) とは、Debian向けに開発されたパッケージ管理システムです。高性能かつ使い易いという特徴があります。

APTは、パッケージを導入する際に「依存」、すなわち導入しようとしているパッケージを導入するために必要なパッケージを調べて導入する機能や、「衝突」すなわちパッケージを導入する上で障害となるパッケージを調べて削除する機能が備わっています。また、パッケージのアップデートを行ったり、情報を調べるなどの機能も備わっています。

 

一般社団法人エデュコ, Linux豆知識 102 APT

 

つまりDebian派生のUbuntuとかZorin OSとかKubuntuとかはaptで基本的にソフトを管理しておけば問題が少なくなるということです。

 

似たようなコマンドに「apt-get」というものがあります。

 

apt と apt-get の違いは、apt が apt-get の新しいバージョンであるということだけではありません。apt コマンドは、apt-get のよりユーザーフレンドリーな代替手段として、複数のパッケージ管理ツールの機能を組み合わせて、ユーザーの利便性を向上させるために設計されました。

 

Amazon Web Services, APT と APT-GET にはどのような違いがありますか?

 

詳細は上のAWSの記事をご覧ください。

 

簡単に言うと、aptのほうがapt-getより新しくできたパッケージ管理システムで、aptのほうが高性能だということです。

 

どちらもDebian派生のLinuxで使えますが、aptを基本的に使うことになるでしょう。

 

aptの使い方の基礎

aptで使うのは主に以下の4つです。

 

  • apt update
  • apt upgrade
  • apt install
  • apt remove

「apt update」ですが、これは基本的にパッケージリスト(利用可能な最新バージョン情報)を更新するコマンドです。

つまり実際にプログラムの更新は行われていないけど、更新可能なプログラムのリストを新しくするコマンドです。

 

これに対して「apt upgrade」は実際にインストール済みのパッケージを最新リストに基づいてアップグレード(バージョンアップ)するコマンドです。

 

つまり、apt updateで更新した最新のリストに基づいて実際にプログラムを更新するのが「apt upgrade」です。

 

なので基本的にまず「sudo apt update」を実行します。「sudo」というのは管理者として実行という意味で、ソフトの更新はシステムへの影響が大きいので、管理者権限じゃないと更新できないために「sudo」というコマンドを組み合わせます。

 

その後「sudo apt upgrade」を実行すればOSに入っているソフト全体を最新に保つことが可能なのです。

 

また「apt install」はインストールしたいソフトをインストールするコマンドです。

例えば有名なメールソフトである「Thunderbird」というソフトをaptでインストールするなら以下のようにします。

 

「sudo apt install thunderbird」でOKです。installと打った後で、ソフトの名前を入れればいいです。ここに入れるソフトの名前は検索すればたいていわかります。

 

そして「apt remove」がソフトのアンインストールをするコマンドです。

 

例えばThunderbirdをアンインストールしたければ以下のようにします。

 

「sudo apt remove thunderbird」でOKです。

 

まあこのくらい使えればソフトの管理はできるでしょう。

 

 

 

今回はこのへんで。最近めっきり寒くなってきましたね。

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なぜ今Linuxなのか

前回は初めてのブログなのにかなりマニアックな内容を掲載しました。

 

linux-funtouki.hatenablog.com

 

でもこの記事が私がはてなブログでブログを書こうと思った動機なのです。

 

ネット上を探してもなかなか思うような成果が得られませんでした。

 

これが解決するまでの奮闘と熱量を伝えたい。でもそのために独自ドメインWordPressというコストはかけたくない。

 

というわけではてなブログの無料版で「ネットのどこかにはこの問題の正解がある状態にしたい」という状態を作ることに成功したわけです。

 

ついでにLinuxの情報も載せたいと思いました。

でもLinuxって基本的に無料で使うものですから、アフィリエイトとかとはちょっと相性が悪い。

私はこのブログ以外にもWordPressでいくつかブログを持っていますが、そこに載せるほどじゃないけど、なにかの役に立つとか、自分のどこからでもアクセスできるメモとしてこのブログを利用することにしました。

 

そこで疑問に思うかもしれないのが「なんでLinuxを使うのか」ということ。

そこから今回の記事を始めていこうと思います。

 

私がLinuxを初めて使ったのは今から10年以上前のUbuntuでした。

当時、OSと言えばWindows7とか8の時代で、その中で無料でWindowsみたいなことができるUbuntuというLinuxはかなり驚きのOSでした。

 

主な用途はプログラミングでしたね。コンソールを使ってC言語とかPythonを動かすのが簡単にできたので、プログラミングの勉強とかで使っていました。

 

それから10年以上経ち、Ubuntuを中心としてLinuxはかなり進歩して、今や、Windowsとあまり変わらない使用感で普通に普段使うようなソフトが動きます。

 

じゃあなんでWindowsからLinuxに乗り換えたのか。

ひとえにコストがかかりすぎだったからです。

 

数年に一度1万円から2万円払わないとOSがアップデートできなくなり、Officeも基本的にサブスクで月1000円以上出ていきます。

私は数台PCを所有しているので、それらすべてが数年に一度掛け算でOSアップデートの費用を消費します。

 

そろそろ維持費が限界だったのです。

 

また最近のWindowsのAI活用もどちらかと言うと不要でした。

自分が入力した日記とかをすべてOSに記録して、それをWindowsクラウドに集めるような世界になってきましたね。

 

うーん、そこまで求めてないんだけどなという感じでした。

AIは便利だけど、セキュリティとかプライバシーはおそらく今後様々な法整備とかルール設計がなされていくでしょうね。

 

なんにせよ、プライバシーをMicrosoftが取得して、それをどこからでもアクセスできるクラウドに保存するというリスクがゼロではないので、ちょっと距離を置きたかったんですよ。

ルール設計もまだ曖昧で、まだ何でもありな状態ですし。

 

そして、肝心なLinuxですが、もう私の使い方ならWIndowsが無くても十分です。

ブログは普通にGoogle ChromeUbuntu用)で書けますし、ChromeならAndroidスマホとブックマークの共有も超簡単。

 

画像編集でちょっと画像を加工したいならGIMPを使えばいい。

 

YouTubeの動画編集もShotCutで十分。

 

ずんだもんの音声が作れるVOICEBOXもUbuntu用のものを利用しています。

 

動画ファイルを開きたいならVLCプレイヤーを使えばいい。

 

そしてそれでもWIndowsの代替ができないソフトはWineとかBottlesを使う。

 

まあSteamのゲームやるならWindows使ったほうが早いですが、私はSteamやらないので問題なし。

 

というわけで特にWindowsじゃなくてもパソコンでやる作業はほぼできています。

 

AIが使いたいならChatGPTのウェブ版とか使えばいいですし。

 

一番の懸念だった、過去のRPGツクール製のソフトだけが心残りでしたが、これもWineとBottlesで解決しました。

 

じゃあLinuxの何がいいのか。

 

Windowsでやるほとんどの作業がLinuxで可能です。そしてコストはオープンソースなので基本的にゼロ円です。

 

ただLinuxなら問題ないのかというと無いわけではないです。

 

一番の懸念が「バグってOSインストールをやり直す機会がそれなりに多い」こと。

 

フォントファイルとかをいじると戻せなくなることがあります。

 

ほしいソフトは基本的にコンソールという黒い画面からインストールするのでちょっと慣れが必要です。

 

また見た目がちょっとかっこよくないものが多い。

 

素のUbuntuなんかはこれが顕著で、見た目をよりモダンにしたいならZorin OSとかKubuntuとかのUbuntuから派生したOSを利用することになります。

 

ただこの派生OSもクセがあるというか、例えばKubuntuKDE Plasmaという機能でモダンな見た目にしているのですが、これがノートパソコンだとエラーがなくて、デスクトップ版だとたまにソフトウェアのアプリセンターみたいなソフトが更新に失敗して、定期的に再インストールが必要になったりします。

 

無料ゆえにWindowsほど万能ではないのです。

 

ただそのリスクを考えても必要な機能が使えたり、コストが低くできるので私はオールLinuxで我が家のパソコンを利用しています。

 

ちなみにデスクトップPCはZorin OSを使ったらKubuntuの定期的なアプリセンターのバグは起きなくなりました。おそらくKDE Plasmaのバグなんでしょう。Zorin OSはKDE Plasmaじゃないですからね。

 

ノートパソコンは2台メインで使っていて、一つは素のUbuntu。これはLinux向けの色々なソフトが基本的にUbuntu向けなので、使えないソフトが無いようにという理由で使っています。

 

もう一つがKubuntuで、これはブログを書く時に快適性重視で選択しています。

 

デスクトップもKubuntuにしたかったんですが、結局は上の理由でZorin OSです。特に問題ありません。

 

というわけで、我が家は現在オールLinuxです。

 

このブログではこれからもLinuxを使うときの奮闘した内容を記録していくので、Linux使いの人たちに何かしら役に立つような記事がかけるよう頑張ります!

 

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